着ぐるみゴリラのアルバイト

ゴリラの着ぐるみ

大学生だったころ、ある遊園地のイベントで、着ぐるみにくるまって子供に喜んでもらうアルバイトがあって、日銭が良かったものですから、そこに応募して、採用されたことがあります。

たぶん季節的には、初夏だったと思います。

あさ8時に現場に集合がかかり、そこに行ってみると、着ぐるみが5つあり、身長の関係から、その中のゴリラに私が入ることになりました。

これなら簡単だと思って、ゴリラの着ぐるみを身に着けたところ、その中は、なんとも表現できないにおいが、充満していて、これで1日中この中にいなくてはならないのなら、お金をもらわなくてもいいから、今すぐこのアルバイトをやめたいと思ったほど、ひどかったのです。

たぶん、前にこの着ぐるみをかぶっていた人とか、その前の人とかの、汗のにおいが混在していたのだと思います。
しかし、今から私のかわりの人がいるわけでもないので、仕方なく、我慢して1日過ごすことにしました。

しかし、お天気の良さも加わって、着ぐるみのなかでは、私は汗だくで、大変でした。

着ぐるみは、動かないと、子供たちには面白くないだろうし、動くとまた汗の出がひどくなりますので、それはそれは、1日中、地獄の思いでした。
やっとのことで、1日がおわり、ふろに入らせてもらって、体重を測ると何と、3キロも減っていました。
アルバイトの料金は良かったのですが、あの匂いとの戦いがあるのと、汗の事を考えると、夏場にやるアルバイトではないとつくずく思いました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする